二元論とスポーツメンタル

こんにちは!
学生・20代専門スポーツメンタルコーチの佐伯亮哉(さえき りょうや)です。

みなさんは「二元論」という言葉を聞いたことはありますか?

二元論とは、物事を「善と悪」「心と体」「光と闇」のように、対立する2つの要素に分けて理解する考え方のことです。

つまり、物事を「どちらか」に分けて考える思考です。

実は、私たちは普段の生活の中でも、知らないうちにこのような考え方をしていることがあります。

そこで今回は、「スポーツメンタルにおける二元論」についてお話していきます。

この記事は以下のような人におすすめ!

・うまくいかないと落ち込んでしまう
・0か100で考えてしまう
・思考が極端になりやすい

目次

私たちは無意識に二元論で考えている

実は私たちは、普段の生活の中でも無意識にこの二元論で物事を考えていることが多くあります。

例えば

  • 正解か不正解か
  • 好きか嫌いか
  • 強いか弱いか
  • 速いか遅いか
  • 本当か嘘か
  • 有益か無益か

このように、いつの間にかどちらかで判断しようとしていることはないでしょうか。

物事を2つに分けることで、理解しやすくなったり、判断がしやすくなるという面があります。

しかしその一方で、二元論で考えることにはメリットもあればデメリットもあります。

二元論で考えるメリット・デメリット

二元論のメリット

二元論で考えることには、実はメリットもあります。

例えば

  • 物事を 整理しやすい
  • 判断が速くなる
  • 目標が明確になる
  • 人に伝えやすい

物事を二項対立にすることで、白黒つけやすくなり、理解や判断のスピードが速まります。

特にスポーツでは「行くか行かないか」「攻めるか守るか」

など、瞬時の判断が求められる場面が多いため、二元論的な思考が役立つこともあります。

二元論のデメリットと落とし穴

一方で、二元論にはデメリットもあります。

それは、複雑な現実を単純化しすぎてしまうことです。

実際の世界は

  • 成功でも失敗でもない途中
  • 勝ちに近い負け
  • 成長している段階

など、中間の状態が多く存在しています。

しかし二元論だけで物事を見ると

  • 「成功か失敗か」
  • 「勝ちか負けか」
  • 「良いか悪いか」

という白黒思考になりやすくなります。

スポーツでも同じように、物事を0か100で評価してしまうことがあります。

すると、

  • 少しミスをした →「今日はダメだ」
  • 試合に負けた → 「自分は弱い」

というように、一つの出来事だけで自分を評価してしまうことがあります。

もちろん、このように物事をはっきりと分けて考えること自体が必ずしも悪いわけではありません。

ですが、それだけに偏ってしまうと極端な考え方になり、自分自身を苦しくしてしまうこともあります。

二元論の落とし穴は、イエスかノーかで判断してしまうことです。

例えば

  • 好きか嫌いか
  • 成功か失敗か
  • 幸せか不幸か

このように、物事をどちらか一つで判断してしまうと、その物事の本当の姿を見落としてしまうことがあります。

物事にはさまざまな側面があります。

しかし二元論が強くなりすぎると

  • ちょっと失敗 → 「全部ダメだ」
  • 負け → 「価値がない」

というように、極端な思考になりやすくなります。

ですが、本来物事は白か黒かだけで決まるものではありません。

中庸を意識する

そこで大切になるのが 中庸(ちゅうよう) という考え方です。

中庸とは、儒教の思想の一つで極端に偏らず、過不足なくバランスが取れている状態を意味します。

この考え方は中国の思想家孔子の思想の中でも重視されてきました。

実際の世界は

  • 成功でも失敗でもない途中
  • 勝ちに近い負け
  • 成長している段階

のように、グラデーション(中間)でできています。

しかし、二元論だけで物事を見てしまうとこの大切な部分を見落としてしまうことがあります。

スポーツでも人生でも、物事を「白か黒か」で判断してしまうと、必要以上に自分を追い込んでしまうことがあります。

一方で、中庸の視点を持つと

  • ミス → 「改善できるポイント」
  • 負け → 「課題が見つかった」

というように、物事をより広い視点で捉えることができるようになります。

ですので極端に考えるのではなく、バランスを意識することが大切になってきます。

最後に

二元論で考えることが悪いわけではありません。

物事を整理したり、判断を早くするためにはとても役立つ考え方です。

ですが、それだけにとらわれてしまうと自分自身を苦しくしてしまうこともあります。

だからこそ大切なのは極端に考えすぎないこと。そして偏りすぎないこと。

物事には良い面もあれば、良くない面もあります。

どちらか片方だけ、ということはほとんどありません。

だからこそ、中庸の視点を持つことで、物事をより広く、柔軟に捉えることができるようになります。

そうすることで、結果に一喜一憂することなく、安定して自分のパフォーマンスを発揮できるようになるはずです。

スポーツでも人生でも、大切なのは「白か黒か」ではなく「どう向き合うか」なのかもしれません。

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